厳しい寒さに花ひらく

越後弘　たきかわ環境フォーラム事務局長

撮影／越後弘

　みなさん、こんにちは。きょうは今年の冬、市内の空知川などで撮影した映像作品をお目にかけたいと思います。

　ここ滝川では、毎年節分（立春の前日）のころ、マイナス15度以下まで冷え込んで、街全体が冷気に包まれます。とくに晴れ上がった日には、夜明けから早朝にかけて、それは美しい情景が見られるのです。

　暗いうちに出発して、寒さに耐えながら日の出を待つのですが、もちろん、いつも晴れるとは限りません。けれど、一生懸命に通い詰めていると、神様は微笑んでくれるんです。

　最初にお見せするのは、「陽光に染まる空知川」。４分間の作品です。この日の気温はマイナス18度、日の出時間は６時45分でした。場所は、東滝川です。

　次も４分間の作品で、「舞い降りる天使」という題名をつけました。気温はマイナス19度、快晴の「東公園」で撮影したものです。

　３本目は、ここの会場から近い、空知町の空知川河川敷で、マイナス22度まで冷え込んだ朝、はじめガスがかかっていたのが次第に晴れて、快晴になった日の映像です。題して「ガラス細工の雪原」。５分間の作品です。

　最後に、雪や氷が作り出す不思議な造形を集めて10分間にまとめた「河原の魔術師」をご覧いただきます。中島町の河川敷で撮影した映像で、この日の気温はマイナス15度でした。

　雪や氷、小枝にできる霧氷やアイスフラワーなど、どうしたらこんなかたちが出来るんだろうと思わせる情景ばかりで、それが朝日を浴びて７色に輝くんです。その美しさといったらありません。

　撮影地はどこもこの近くで、それほど危険なく近づける場所ばかりです。みなさんもぜひ自分の目で確かめていただいたら、きっと感動すると思います。